以下は、当会会員より投稿がありましたので掲載いたします。
2010年7月30日【仙台地方裁判所】
「サンラ・ワールド事件」詐欺裁判で投資家が勝訴! 増田俊男氏らが敗訴、共同不法行為と認定された!【仙台地裁】
東北地方に住む投資家が、株式・債券への投資を業とする「サンラ・ワールド社」(江尻眞理子社長)と、その実質経営者の増田俊男氏らに対し、「投資の勧誘は詐欺行為でありこれにより損害を被った」として約390万円の損害賠償を求めて提訴していた裁判の判決が仙台地方裁判所で7月30日に言い渡されていたことが分かった。
この裁判で、被告のサンラ・ワールド社側は「原告と投資先企業との直接の取引であって、これを被告らの責任に転嫁するのは筋違い」などと主張していた。しかし、仙台地裁はこれをいっさい認めず、被告増田は被告会社ないしSICの実質経営者であり、被告増田、被告江尻眞理子及び被告会社は事実上一体の存在であり、「被告らが主導して投資の勧誘を行っていたことは明らか」とし、「被告らの行為は原告に対する共同不法行為にあたる」と認定。原告側の請求どおり、約390万円の賠償金の支払いをサンラ・ワールド社側に命じた。
【控訴】
しかしながら、サンラ・ワールド側はこの判決に対し、控訴したと表明し、今後あくまでも争う模様である。
今後もサンラ裁判は続々と被害者の勝利判決がでてくると予測される。そのすべてに対しサンラ側は限りなく控訴をし続けるという愚行を重ねるつもりであろうか?
その裁判費用があるのであれば、少しでも投資家への返済を考え、いずれ自分たちが刑事裁判に敗訴した時、なんとか刑が軽くなるようにと考えるのが常識ではないだろうか?強制捜査が入って犯罪が確定しなかった会社はあり得ない。どこまでも愚かな行為を続ける増田らに対し、他の詐欺裁判の事例を解説してやりたいものである。
今年2月にサンラ社は金商法違反の容疑で警視庁の強制捜査を受けている。そのような破綻寸前の会社が今後、多数の控訴を起こすなどという反社会的で非常識な行動を取るべきではないし、そのような事は今後自分たちをさらに不利な立場へ追い込むだけである。
刑に服している他の詐欺犯罪者にも「愚かな」と言われそうな行為であろう。
以上